税効果会計(計算)②

税効果会計
06 /21 2012
今回は前回の続きをまとめていきたいと思います。


・その他有価証券(全部純資産直入法)の税効果の仕訳は?
・なぜその仕訳になるの?
・減価償却の解消のタイミングは?
・圧縮記帳の解消のタイミングと仕訳は?


この4点について考えていこうと思います。

では


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<税効果会計>

~その他有価証券(全部純資産直入法)の税効果の仕訳は?~

・評価益の場合

(その他有価証券)     / (その他有価証券評価差額金)
                / (繰延税金負債)

     ↓

・いつもと形が違います。”法人税等調整額”がないんです。どうしてでしょうか?
(部分純資産直入法の評価損の時を除く)


~なぜその仕訳になるの?~

・結論から言うと、その他有価証券評価損益はP/L項目ではありません。B/Sの純資産の部に直接計上します。

     ↓ なので

・P/Lの法人税の調整項目である”法人税等調整額”は出てきません。


~減価償却の解消のタイミングは?~

・減価償却費で税務上とズレるのは、耐用年数と減価償却の方法ですね。

     ↓

・片方だけズレるのもありますが、両方ズレる場合もあります。

     ↓

・会計上の耐用年数を『経済的耐用年数』といい
・税務上の耐用年数を『法定耐用年数』といいます。

     ↓

・なぜややこしいのか?

     ↓

・それは解消のタイミングが遅いからです。

     ↓

・それと、楽しようとして会計上と税務上の減価償却費のズレで一時差異を認識してもダメです。

     ↓

・固定資産の会計上と税務上の帳簿価額で比較してください。

     ↓ なので

・私はこればかりは表を書きます。(BOX【四つ窓】とは違います)
・右から
「減価償却費(会計)」「減価償却費(税務)」「会計上の簿価」「税務上の簿価」「一時差異」の順です。

     ↓

・2年目からは一時差異が1年目より増加する場合がほとんどだと思います。

     ↓ そして

・何年かしてから一時差異が減少し始めます。

     ↓ 

・減少し始めたら、ズレが解消していったということなので、ここで逆仕訳です。

     ↓ つまり

・それまでは増加分が発生しているとの考えなので、逆仕訳は切りません。

     ↓

・商品評価損や貸倒引当金は短期のものと考えるので次の期には(仮定として)解消すると考えますが、減価償却は長期で考えるのでここで混乱します。



~圧縮記帳~

・圧縮記帳でも直接減額方式ならズレは起きません。

     ↓

・圧縮記帳の積立金方式の時に会計上と税務上でズレが生じます。

     ↓ 何故なら

・税務上では直接減額方式を採用しているので、積立金方式の場合、取得原価にずれが生じます。

     ↓ 

・取得原価のズレは減価償却によって徐々に解消されていきます。
(取得原価が会計上の方が大きいのでその分、減価償却も大きいから)

     ↓ 

【償却性資産(建物など)の場合】

・仕訳(発生)

(建物)             ①/ (現金預金)

(法人税等調整額)   ①×税率 / (繰延税金負債)

(繰越利益剰余金)   ①×(1-税率) / (圧縮積立金) 


・仕訳(解消)

(減価償却費)     ① / (減価償却累計額)

(繰延税金負債)   ①×税率 / (法人税等調整額)

(圧縮積立金)   ①×(1-税率) / (繰越利益剰余金) 



~積立金方式の考えかた~

(繰越利益剰余金) / (圧縮積立金)

・なぜはじめにこの仕訳を切るのでしょうか?

     ↓

・この仕訳の意味は繰越利益剰余金を積立金に振り替えている仕訳です。

     ↓ これは

・積立金に入れておくことで株主さんに配当をしないようにしています。

     ↓

・国から保持してもらったお金を株主に配当する(配当のできる利益剰余金に置いておく)のはおかしいですね

     ↓

・なので、減価償却のときに徐々に利益に戻していくことをします

     ↓

(圧縮積立金) / (繰越利益剰余金)



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

以上です。

日商簿記1級はここまでわかればもう税効果はできると思います。

次回は、短答式用の細かい論点を整理します。

では

貴重なお時間をさいて見てくださりありがとうございました。

お疲れ様です。

何か御意見御感想があればよろしくお願いします。

あと、〇〇についてまとめてほしいというのがあれば、私なりにまとめてみようと思います。
私の勉強にもなりますので、要望があれば遠慮なく書き込みのほどよろしくです。

また、他の方も、繰り返しでもいいので、「こういうのまとめてみました」
とか「このような理解の方がいいよ」、「これはまとまってないよ(わかりにくい)」
などのご指摘があればよろしくお願いします。
スポンサーサイト

税効果会計(計算)①

税効果会計
06 /20 2012
税効果会計(計算)です

単にズレ×実効税率とかではありません。

私の理解を書いていきます。

計算と書いておきながら理論ぽいです。

でも、論文対策用では全くありません。

税効果会計の計算が嫌い、何をしているのかが分からない、単にズレ×実効税率
じゃないの?って方の計算の理解を中心として書いていこうと思います。

これで、「税効果会計とは」を慣れていただければ嬉しいです。

ただ、繰り返しますが、私の理解の上で書くので間違えとかあれば気軽にコメントなどでご指摘ください。

では

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<税効果会計>

●税効果会計とは

     ↓

・会計のルールと税務のルールによる法人税の計算の考え方が少しズレている。

     ↓ だから

・税務上で計算された法人税等を会計上の法人税等に直すために税効果会計を使う。



●会計上と税務上のズレは一時的なズレだけを税効果会計で使う。
(永久にズレがなくならないもの(永久差異)については考えない)

・一時的なズレ(一時差異)は2種類あり

     ↓

・将来減算一時差異(繰延税金資産)→”税金の前払い”→だから借方(前払費用と同じ)
・将来加算一時差異(繰延税金負債)→”税金の未払い”→だから貸方(未払費用と同じ)
がある。

     ↓

・なぜ、”税金の前払い(未払い)”かというのは後でやるとして、このようなズレが出てくるかというと、簡単に”考え方が違うから”である。

     ↓ どのようなズレがあるのか

・会計上→適正な期間損益計算
→つまり、発生主義の考えのもと正確な一年間の利益(成果)を計算したいと考える。

・税務上→権利確定主義のもと課税の公平の観点等から適正に課税することを目的
→つまり、見積もりの要素はほとんど認めず、確定したら課税の対象としますと考える。

     ↓

・例えば、将来減算一時差異の対象は見積もり計算が殆どでしょう。

     ↓

・商品評価損や貸倒引当金、減価償却の耐用年数や減価償却費も見積もりですから

     ↓

・この見積もりが確定するまで(解消するまで)、会計と税務でズレが出てきます。

     ↓

・このズレを以下の仕訳(ズレの発生)で表します。

(繰延税金資産)    /    (法人税等調整額)


●この仕訳の意味を考えると

     ↓

・(借方)”繰延税金資産”は会計上では費用としているのに税務上ではまだ確定していないため費用として認めてくれない

     ↓ つまり

・税務上では費用が減少して利益が増え、支払う税金が増えます。
(実際に支払う税金は税務上の金額です)

     ↓ しかし

・会計上では見積もりの費用で利益計算をしてるので、税金の金額が少なくなっていなす。

     ↓ だから

・”税金の前払い”としているわけです

     ↓

・これが「一時差異の発生」でこれをB/Sでは前払税金の金額として”繰延税金資産”と表示しているのです。

     ↓ 一方

・(貸方)の”法人税等調整額”はP/Lの”法人税等”の金額が税務上の金額であるため(問題文より)それを会計上の税金に調整する為、税金という費用を減額している。


●将来加算一時差異”繰延税金負債”の場合も考え方を逆にして考えるとよい。


●ズレがなくなる時を考えると

     ↓

・税務上で費用として認められた時にズレがなくなるわけですから、その見積もりが確定した時です。

     ↓ 

・この事を解消といいます。

     ↓ 

・この時の仕訳は発生の時に切った仕訳の逆仕訳なので

(法人税等調整額)    / (繰延税金資産)

     ↓

・(貸方)は前払税金がなくなったことを意味しており、借方は前と同じく税務上の税金を会計上に直しています。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ひとまず

長くなったのでこれくらいで

次は例外の”その他有価証券評価差額金の税効果”

あと、皆さんがよく混乱しがちな発生、解消のタイミングの話です。

・減価償却
・圧縮記帳

この2点


そして3回目にあまり出てこない

・繰延欠損金
・特別償却
・実効税率の変更
・回収可能性

の話をして計算の話は終わろうと思います。

理論(短答用)・理論(論文用)

は終わり次第やっていきます。

では

貴重なお時間をさいて見てくださりありがとうございました。

お疲れ様です。

何か御意見御感想があればよろしくお願いします。

あと、〇〇についてまとめてほしいというのがあれば、私なりにまとめてみようと思います。
私の勉強にもなりますので、要望があれば遠慮なく書き込みのほどよろしくです。

また、他の方も、繰り返しでもいいので、「こういうのまとめてみました」
とか「このような理解の方がいいよ」、「これはまとまってないよ(わかりにくい)」
などのご指摘があればよろしくお願いします。

自己新株予約権評価損益

自己新株予約権評価損益
05 /31 2012
自己新株予約権評価損益についてです。

細かい論点ですかね^^;

覚えていないと言うか、理論で出てきてましたが・・・

では


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<自己新株予約権評価損益>

自己新株予約権評価損の計上の場合は2つあります。

①自己新株予約権の簿価が対応する新株予約権の簿価よりも高い場合で、
自己新株予約権の時価が著しく下落し、回復する見込みがない場合

②自己新株予約権が処分されないと認められるとき


~会計処理~

①の場合

・自己新株予約権の時価-自己新株予約権の簿価

または

・自己新株予約権の時価が対応する新株予約権の簿価よりも低い場合

→自己新株予約権の簿価-自己新株予約権の簿価

を『評価損益』とする。


②の場合

・自己新株予約権の簿価-自己新株予約権の簿価

を『評価損益』とする。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

以上です

『いつ評価損を認識するか』や『いくら計上するか』が大切ですね。

よく忘れるかもしれませんが、直前に見なおしてみてください。

では

貴重なお時間をさいて見てくださりありがとうございました。

お疲れ様です。

何か御意見御感想があればよろしくお願いします。

あと、〇〇についてまとめてほしいというのがあれば、私なりにまとめてみようと思います。
私の勉強にもなりますので、要望があれば遠慮なく書き込みのほどよろしくです。

新株予約権付社債

新株予約権付社債
05 /23 2012
私は見た瞬間「うっ」となります。

    ↓ なぜか?

知識(計算の流れ)があいまいで、「分かるけど、解けない」感覚に陥るからです。

<改善方法>
分かりきっています。

知識の確立つまり、流れを徹底的に覚えてやり込むだけです。


反省したのでまとめます^^;
(この時期に)

では

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 
<新株予約権付社債>

●社債と新株予約権が分けられるかどうか


●分けられる(単独で存在し得る)・・・新株予約権付社債
     ↓
・権利行使時の払込は現金or社債(代用払込)
・区分法で処理


●分けられない(単独で存在し得えない)・・・転換社債型新株予約権付社債
     ↓
・分けられないため払込は社債(代用払込)のみ
・分けないので一括法
(発行者側は区分法と選択適用)
   

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
以上

案外少なかった
会計処理は
社債と新株予約権が分かれば分けて考えればいいだけでした。

取得者側は新株予約権(取得者側)と同じなのでまとめを参考にしてください。

ここでまとめることで、自分も整理がつくのでなんか自身がつきますね^^


貴重なお時間をさいて見てくださりありがとうございました。

お疲れ様です。

何か御意見御感想があればよろしくお願いします。

あと、〇〇についてまとめてほしいというのがあれば、私なりにまとめてみようと思います。
私の勉強にもなりますので、要望があれば遠慮なく書き込みのほどよろしくです。

新株予約権(取得者側)

新株予約権(取得者側)
05 /23 2012
いつもやっているのは発行者側の方ですね

直前に見直しておきたいところとして

『新株予約権の取得者側の会計処理』です

昨日の計算で会計処理を忘れていたので書いておきます。

では


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<新株予約権(取得者側)>

●『売買目的有価証券』で保有
    ↓
・行使時、新株予約権は時価評価
    ↓
・「新株予約権の時価評価」

(有価証券) 時価評価額
            /(有価証券評価損) 時価評価額

・「権利行使」
(有価証券)③貸方の合計 
            /(有価証券)①新株予約権の時価
            /(現金預金)②払込金額


●『その他有価証券』で保有
    ↓
・行使時、帳簿価額のまま
    ↓
・「権利行使時」
(有価証券)③貸方の合計 
            /(投資有価証券)①帳簿価額
            /(現金預金)②払込金額



●『失効時』(権利期間満了時)

→新株予約権未行使損(特別損失)として計上

(新株予約権未行使損)×××/(有価証券)×××


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

以上です

②パターンですね。


覚えやすいですが、普段あまり目にしないので忘れますよね^^;


これみて思い出してもらえたらばっちりですね


貴重なお時間をさいて見てくださりありがとうございました。

お疲れ様です。

何か御意見御感想があればよろしくお願いします。

あと、〇〇についてまとめてほしいというのがあれば、私なりにまとめてみようと思います。
私の勉強にもなりますので、要望があれば遠慮なく書き込みのほどよろしくです。

会計オタ

公認会計士になりたい!目指してる人!公認会計士にかかわる人!コメントよろしくです。

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。